「じゃあ、誰がレギュラーかというと誰も分からない」なぜ広島は7連敗を喫したのか 歴史的な貧打を招いた背景を球界OBが考察 「ずっと迷いながら新井監督が戦っている気がする」
主軸の起用もあいまいになっていることも問題とした。
「誰を使いたいんだ、誰がレギュラーなんだ」としながら、「チームの中心、小園をコロコロ動かすし」と小園海斗の守備位置も好守で知られる矢野雅哉を外し、最近では遊撃で先発させている。
高木氏は「矢野の守備、守備だけでショートを守らせるなら徹底的」にすべきだとし、それでも小園をショートで起用するなら、こちらも日替わりではなく、貫くべきとした。
チームでは長打力のある末包昇大を1番打者として起用したことも話題を集めた。
この起用に関しても高木氏は「意図がわからない」とばっさり。
ほかの各ポジションの選手起用に関しても「見ていると不安だらけ」としながら、「ずっと迷いながら新井監督が戦っている気がする」とコメント。
背景には「家族だからみんなにチャンスを与えないといけない」と気を使いすぎるあまり、指揮官のゆらぎがチームに影響を与えているとした。通常であれば、この時期であればレギュラーや、期待の若手などの指定強化選手など、色付けが出てくるもの。すべてが曖昧になっていることで、戦う形が見えにくくなっていることもチームに陰を落としている。
広島は昨年も終盤まで首位争いをしながら、9月に20敗と急失速。新井監督にとっても勝負を賭ける就任3年目シーズンとなる。
首位阪神とは11・5ゲーム差でリーグ4位。このままずるずると、負け続けるわけにはいかない。戦う集団にここから生まれ変われるか、今後も新井広島の戦いぶりが注目を集めていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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