断トツ最下位予想だった広島が29年ぶり開幕5連勝の快進撃 セイヤの呪いならぬ福音?過去にも中心選手のメジャー流出直後にリーグ3連覇
広島には今回と非常に似たケースがつい最近にもあった。2016年、絶対的エースだった前田健太がドジャースへ移籍。前年の2015年に黒田博樹が8年ぶりに古巣復帰していたものの、それまで長く孤高のエースとしてチームを支えていたのが前田だった。多くの関係者やファンがその抜けた穴を不安視していたが、チームはそれに反発するかのように25年ぶりにリーグ優勝を飾ると、そこから破竹のセ・リーグ3連覇を達成したのだ。
前田についても、実績と比較してチームを背負って立つような精神的な影響力には首をかしげる場面が多かった。細かな部分ではさまざまな違いがあるのは確かだが、鈴木も前田もチームを去る前の立ち位置としては「どこか浮いた存在」として共通点を見出す関係者は決して少なくない。
前田退団後にそのショックを振り払うかのようにチームが大きく成長した2016年に続き、3年目の佐々岡カープはこの好調を持続できるか。前回、前田の穴は大瀬良大地、野村祐輔、九里亜蓮、薮田和樹、岡田明丈らが奮起して埋めた。最後まで駆け抜ければ、セイヤの呪いどころか、セイヤの福音として多くのファンの記憶に刻まれるシーズンとなるに違いない。
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