MLB通算防御率14点台の巨躯右腕をなぜ? 阪神が補強したラグズデールの秘めたる“可能性”「日本という投手有利の環境なら…」

タグ: , , , 2025/12/28

球界でも屈指の陣容が揃う阪神投手陣に、新たに加わるラグズデール(C)Getty Images

 興味深いタレントが「投手王国」に加わった。クリスマス明けとなった12月26日、阪神との契約締結が発表されたカーソン・ラグズデールだ。

 現在27歳のラグズデールは、身長203センチ、体重106キロの巨躯を利したパワーピッチを武器とする大型右腕。しかし、2020年のMLBドラフトでフィリーズに4巡目(全体116位)で指名されてから計4球団を渡り歩いた彼のメジャー実績は、わずか2登板のみ。しかも、スモールサンプルながら5イニングを投げて、防御率14.40、WHIP2.20と際立った成績は残せていない。

【動画】藤川阪神の鬼に金棒となるか 新助っ人ラグズデールの投球シーン

 ではなぜ阪神はMLB実績の乏しい右腕の獲得に踏み切ったのか。おそらくだが、今オフにジョン・デュプランティエの退団が決定的となった猛虎軍団を関心を惹かせたのは、マイナーで垣間見せていたラグズデールのポテンシャルだろう。

 とりわけ圧巻なのは、高い奪三振能力だ。マイナー通算での奪三振率は11.13のハイアベレージで、平均150キロの4シームを軸にし、カーブ、スプリット、スライダー、シンカーと多彩な球種を活かせている。また、先述の通り、日本球界において「規格外」とも言える体躯を誇る投手はNPBでも稀有。コマンド力にいささかの不安は残るものの、パワーピッチで押せるだけの素養は持ち合わせていると言えよう。

 近年では、ロベルト・スアレス(現ブレーブス)がそうであったように、制球やフォーム構築など技術面に課題を抱えていた助っ人投手が良化するのは、阪神の伝統芸。いわゆる“魔改造”を受ければ、ラグズデールが覚醒する可能性は小さくない。

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