混沌とする捕手FAの行方 浮上する”陰のキーマン” 「事実上のトレード」の指摘も

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坂本はリード面の評価も高い(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 今月5日からFAの権利行使の手続きがスタート。13日までの締め切り期間の中で今季はどんな選手が宣言行使を行うのか、中でも「捕手FA」の行方が注目されている。

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 今季は例年になく多くの捕手が一斉にFAイヤーを迎えており、各選手の去就判断が注目されている。

 まずリーグ優勝を飾ったソフトバンクからは正捕手の甲斐拓也がFAイヤーとなっている。昨年球団からの複数年契約を断り、単年契約を選択。「育成の星」として知られ、侍ジャパンの一員としても2021東京五輪の金メダル、2023年WBCでも世界一奪回に大きく貢献した。

 「甲斐キャノン」と称される強肩、リード面の評価も高く、今季4年ぶりのリーグ優勝に輝いたソフトバンクの扇の要としてしっかり機能した。

 その甲斐を狙うとされるのが、常勝軍団の巨人だ。4季ぶりのリーグ優勝を果たすもCSファイナルSではDeNAに敗れた。

 今季は昨年まで主戦捕手を務めた大城卓三に加え、岸田行倫、小林誠司の3捕手併用制を選択。それぞれの捕手の持ち味もあったが、正捕手固定とは至らなかったことでリード、打撃など総合力の高い甲斐が仮にFA宣言となれば、獲得に臨むと見られている。

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