ホーナー氏の電撃解雇で角田裕毅は“復活”なるか 英専門メディアが説く新指揮官との関係性「道を見失ったツノダにとって最良」
今季のF1第3戦となる日本GPからレッドブルの一員となって以来、10戦で獲得ポイント4と低迷する角田。5戦連続でポイントを逃すなど苦境から抜け出せずにいる25歳は、開幕からの不安定なマシンパフォーマンスにも悩まされてきた。
そうした中で、かつて師弟関係にあったフランス人存在は好影響となる。英モータースポーツ専門メディア『The Race』は「成功に導くために必要なマネジメント能力を備えていることは疑いようがない。人当たりがよく、相手の話をよく聞き、冷静沈着な態度で個々の能力を最大限に引き出す方法を熟知している。そして何より、レースへの理解が深いのだ」とメキーズ氏の手腕を評価。その上で、角田が受けるであろう“恩恵”を記している。
「メキーズの就任は、レッドブルで道を見失ったように見えるユウキ・ツノダにとって、最良のものとなり得る。とにかくチームを前進させるために、メキーズは、なぜ現時点で物事が期待通りに機能していないのか、そしてなぜ、あのマシンで期待通りに物事が進まないのかをすぐに把握する必要がある」
かつてレーシングブルズ時代の角田について問われた際にメキーズ氏は、興味深い発言をしていた。
「我々の業界では、誰もが結果を見る。そしてドライバーが期待を上回るパフォーマンスを発揮し始めると、誰もがすぐに意見を変える。ユウキにとって重要なのは、トラック上で超ハイレベルのパフォーマンスを続けることだ」
「ユウキにもっと速いマシンを提供したい。彼はもっと速いマシン、もっと速いチーム、あるいはもっと大きなチームに移籍する準備ができている」
そうして角田のポテンシャルを確かに評価していたメキーズ氏。そんなフランス人指揮官が、絶対的エースであるマックス・フェルスタッペンをどう生かすかも含めて、いかなる立ち回りを見せるかは、世界的に関心を集めそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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