高年俸の主砲ベリンジャー放出の影響は? 燻る鈴木誠也のトレード説を米誌が提唱「得られる見返りはFA選手よりある」
ベリンジャー退団によって、現状はトレード拒否権も有する鈴木の放出に向けた動きが下火になるという向きが強い。ただ、現地時間12月12日の会見で、ジョエル・ウルフ代理人は、「ジェド(・ホイヤー編成本部長)はどのチームと交渉しているかを私に話してくれた。彼らがセイヤをトレードしたいとは思っていないと思うが、『これは断れない』と感じるシナリオもあるかもしれない」と強調。オファー次第で交渉に応じる構えは隠していない。
さらにウルフ代理人は、起用法についても、「『フルタイムのDHになれるぞ』と言われたら、セイヤはその球団と契約しなかった」と断言。「彼は日本で素晴らしい守備の名手だった。だから、DHというのは褒め言葉ではない」と、予想されるDHでの起用でなく守備機会を求めていく意向を強めている。
米メディアでは、移籍の可能性がいまも論じられている。米誌『Sports Illustrated』は「もちろんカブスが求める条件次第だが、スズキを獲得する上で必要な年俸負担はそれほど大きなものではない。獲得することで得られる見返りは、他のFA選手の獲得よりも受け入れやすく、トレードは理にかなったものになるはずだ」とフィリーズ入りを推挙している。
ベリンジャーのヤンキース入りの余波がどう影響するのか。カブスの補強動向は今後も注目だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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