NPBはどうする? 故障者増加でピッチクロックに懸念 米韓で現場から嘆きの声「投手が不利に」「怪我が蔓延している」

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 昨季の大谷翔平(現ドジャース)やジェイコブ・デグロム(レンジャーズ)に代表されるように選手生命を脅かす故障を抱える投手の割合は増えている。事実、トミー・ジョン手術を受けたメジャー投手の割合は2016年から29%増となる35.3%にまで登っている。

 こうした負担増加の懸念は、今季からピッチクロックの導入を決めた韓国でも指摘されている。

 日刊紙『朝鮮日報』のインタビューでKTウィズに所属する助っ人投手のウィリアム・クエバスは「韓国の投手たちも適応には苦労すると思う。僕らは負傷の原因がピッチクロックにあるという話をたくさん聞いた。大変な時期になると思う」と不安を吐露。さらにNCダイノスのカン・インクォン監督も「実戦で適応するようにしなければいけない」と語ったうえで、こう続けている。

「投手が不利になるのではないかと思う。今シーズンの投手の大部分は防御率などの成績が悪化するはずだ。投手がテンポの速い投球を多くすれば、体力の消耗は必ず大きくなる。だから結局は体力勝負になってしまう。メジャーリーグで6イニング、7イニング、8イニングになるにつれて、先発投手の負傷率が増加するデータを見ている。こっちはその部分もケアしなければならない」

 日本でも将来的な導入が囁かれている「ピッチクロック」。とはいえ、米韓の両球界にいる現役選手たちから多くの反発の声を招いている現状を見るに、取り入れる際は熟考する必要がありそうだ。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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