C・ロナウドのカリスマは消えたのか…「サウジ格上発言」で強まる逆風「自分の主役でなくなった事実を受け入れられてない」
ドバイで開かれた表彰式に出席したC・ロナウド。(C)Getty Images
偉大な点取り屋の発言が波紋を広げている。ポルトガル代表FWのクリスティアーノ・ロナウドのそれだ。
ともすれば、挑発的な言動である。現地時間12月27日にUAE・ドバイで開かれた『Global Soccer Awards』に出席したC・ロナウドは、「最優秀中東プレーヤー」に選出。さらに特別に設けられた「歴代トップスコアラー賞」も表彰された。その際、壇上に上がってインタビューを受けた39歳は、自身が2023年1月からプレーを続けているサウジアラビア1部のレベルについて「リーグ・アンよりも優れている」と持論を展開したのである。
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「決してサウジアラビアでプレーしているから言っているわけではない。人がどう思おうと気にしないで、この国のサッカーを見るべきだ。いまやフランスにはパリ・サンジェルマンしかない。他は終わってる。それが僕の意見だ。だってそうだろ? 彼らは最強だ。誰も太刀打ちできない。パリ・サンジェルマンは最高の選手を持っているし、最もお金を持っているクラブだ。それが事実で、嘘じゃない」
たしかにリーグ・アンは、パリ・サンジェルマンの“一強時代”が続いている。過去10シーズン中で国内リーグ優勝は8度と覇権は完全に握られている感がある。C・ロナウドが「他は終わってる」と公言するのは正直な意見ではある。
サウジアラビア・サッカー界の“広告塔”ともなっているメガスターの発言は、どこかパフォーマンスという感は否めない。23年に入ってから34年のワールドカップ招致に向けたビジネスとして多額の資金を投じ、スター選手を“乱獲”する同リーグは「カネで急造されたリーグ」というイメージをどうしても拭いきれていない。発足から92年の歴史を誇るリーグ・アンとの比較はナンセンスとも言える。