ダルビッシュはサイ・ヤング賞受賞なるか これまで栄誉に最も近づいた日本人投手は?
野茂と同様に4位投票があったのが、レッドソックス時代の松坂大輔投手。メジャー2年目の2008年、29試合に先発して18勝3敗、防御率2・90、154奪三振の成績を残した。この年は当時インディアンスのクリフ・リーが初受賞した。
ヤンキース・田中将大は3年目の2016年に投票され、7位だった。この年は31試合に先発し、14勝4敗、防御率3・07という成績だった。
救援投手で投票を受けた投手も2人いる。1人目がドジャース・斎藤隆。1年目の2006年、シーズン途中からは抑えも務め、72試合で6勝2敗24セーブ、防御率2・07、107奪三振という素晴らしい数字を残し、投票で8位に入った。
続いたのがレッドソックス・上原浩治。ワールドチャンピオンとなった2013年の7位だった。73試合に投げ4勝1敗21セーブ、防御率1・09、101奪三振をマークした。
投票を受けた投手はここまで。日本人投手歴代2位の79勝を挙げた黒田博樹や、前田健太ら名だたる投手たちでさえ一度も投票すら受けられない難関だ。
今季は異例のショートシーズンとなるため、記録には*(アスタリスク=注釈)が付き、通常のシーズンとは異なる扱いとなる可能性が高い。それでもダルビッシュが日本人投手初の栄冠に輝けば、今季みせている圧倒的なパフォーマンスそのものに疑問の目を向ける者はいないだろう。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]