元PL学園4番「松坂対策で前夜は0時過ぎまで打撃練習」 98年横浜 vs PL学園から20年の裏話3
甲子園の球史に残る伝説の試合。98年夏の甲子園、横浜高校対PL学園の準々決勝。松坂大輔が延長17回250球を投げ切り横浜が死闘を制した。
あの試合で延長17回に値千金の勝ち越し2ランを放った横浜高校・常盤良太さんとPL学園で4番を任されていた古畑和彦さん、さらに彼らと同じ松坂世代で自身は慶応義塾大学時代に六大学野球で活躍した実績を持つ、元・フジテレビアナウンサーの田中大貴さん、そして元360°モンキーズで現在野球モノマネで活躍中のお笑い芸人・そうすけさんによるトークショーが行われた。常盤、古畑に当時の試合を振り返ってもらったほか、今だから言える裏話も語ってくれた。
前夜は松坂ですら寝付けず…
8月20日午前8時30分、後に「奇跡の試合」と語り継がれる試合が幕を開けた。横浜高校とPL学園、強豪校同士の対決となったわけだが、お互いどのような思いやモチベーションを抱え、また相手に勝つためどのような対策を行い試合に臨んでいたのか。
「当日はいつも通り試合開始の4,5時間前に起きました。消灯時間は夜9時頃だったと思いますが、全然寝られなかったです。松坂なんかはもっと寝られなかったと思いますよ。」と常盤さんは当時を振り返る。
「対PL対策としては特にこれといったことはやりませんでした。ただ、春僕らが優勝しましたけど、夏また勝つためにはPLに勝たなくてはいけないという事は、チーム全体の共通認識としてありました。」
松坂対策、10mの距離から全力投球で打撃練習
「僕らは前日第3試合を戦った後、寮に戻りました。その後、松坂対策として、当時1学年下のエースだった植山に10mの距離から全力投球してもらい練習しました。速さ対策ですね。松坂の投球を想定して目を慣らせるという意味で行っていましたし、絶対に横浜高校に勝ちたいという思いでやっていました。その練習が終わって寝る頃には日付が回っていたので、睡眠はほとんどとっていないですね。」
やはり意識するという点ではPL学園の方が強かったのか。そこに関して古畑はこう語った。
「僕らは松坂大輔というピッチャーを見たのが春の選抜で初めてでした。守っている野手も皆すごいなという選手ばかりでしたが、まずは松坂を打たないと勝てないというところはありました。ですので、そこを意識して、春の選抜が終わってから夏の甲子園までずっとやっていました。」
次回の同イベントは、8月11日(土)に、同じく98年の決勝戦「横浜高校vs京都成章高校」のメンバーに加え、準決勝で敗退した豊田大谷高校の主軸で、プロ野球でも活躍した古木克明氏が参加予定。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]