横浜高校伝統「右足引く打法」を元PL学園4番が語る 98年横浜 vs PL学園から20年の裏話4
98年夏の甲子園で「奇跡の試合」を戦った横浜高校とPL学園。その試合を、7月16日(祝・月)に都内で行われたイベント「田中大貴と松坂世代たちが今、全てを語る!THE高校野球」で、横浜高校で松坂大輔選手と同僚だった常盤良太さんと、対戦したPL学園の古畑和彦さんが語った。
試合中、古畑は横浜高校の「右足」の使い方に驚かされたという。
「ホームランを打った小山選手ですとか、一時同点打を打った松本選手を見ていると、右足を引いてくるんですよ。普段はあんまりやってこないと思うんですけど、この2人はインコース張りの時に右足を引いて、逆方向に打っていました。それがハマって、良い当たりを打たれたので、コースを読んでやっているなということもよくわかりましたが、細かい野球をやっていたなということをよく覚えています。」とPL・古畑。
インコースに球が来た際に「右足を引く」という戦術に対して、横浜・常盤はこう振り返っている。
「(右足を引く)練習はやっていましたね。昔から横浜高校で代々行ってきた練習だと思います。僕のプレースタイルだとやらされはしませんでしたが、皆小倉部長に言われてやっていました。要は右足を引くとインコースが来ても真ん中寄りになるので甘くなるんですよね。なので、それを逆方向に打つという感じです。」
古畑が言うに、打つ瞬間に引くのではなく、打つ前に動いているんだとか。
「これがいやらしいんですよね~。バッターが自分の予測で動くんですもん。(対策について)春の選抜の時に、そういうバッティングをしてきているなというのは分かっていたんですが、全体ミーティングの際にそれをどう対処するかということは、特別やっていなかったです。」
打席の中で動きながら打つということは軸のみならず目も動くため相当難しい。その中で横浜の選手たちは見事に作戦通りインコースをさばくバッティングで点の取り合いを制し、あの死闘に打ち勝ったのだ。
次回の同イベントは、8月11日(土)に、同じく98年の決勝戦「横浜高校vs京都成章高校」のメンバーに加え、準決勝で敗退した豊田大谷高校の主軸で、プロ野球でも活躍した古木克明氏が参加予定。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]