元PL学園4番が取った松坂対策 98年横浜 vs PL学園から20年の裏話5
「奇跡の試合」と呼ばれ、高校野球史に残る戦いを繰り広げた98年のPL学園と横浜高校。
その試合を、7月16日(祝・月)に都内で行われたイベント「田中大貴と松坂世代たちが今、全てを語る!THE高校野球」で、当時PLの4番を務めていた古畑和彦が横浜のエース松坂大輔との対戦を振り返った。
― 松坂と対戦した時のイメージについて
「当時僕が熱闘甲子園で取り上げて頂いていたこともあって、歓声が凄く上がっていました。なので、松坂も凄くギアを入れてくるような感じでしたし、ストレートで勝負してくるのではないかというイメージでした。」
― 対戦成績は?
「春夏通じて10打数1安打でした。春対戦した際に2塁打を打ったのですが、その打球が3塁線上フェアかファールかという当たりだったんですね。それがフェアだったからこそ絶対に打たせないという松坂の思いがあったと感じています。」
― 徹底してインハイを攻められていた
「僕はアップスイングだったので、だいたいインハイに投げてくることは分かっていました。ただ僕はそれを逆に狙いにいっていましたね。」
― そこを敢えて狙いにいった理由は?
「やっぱり松坂から打てば、プロ野球選手になれたりするんじゃないかという思いもありましたし、4番だったので、打ってこそ優勝できるという気持ちでした。」
― 捉えたかと思った打球がレフトフライだった。その時の心境は?
「追い込まれてからの打球だったのですが、他のピッチャーだったらホームランだったかなという思いはありました。ただやっぱり、球威に押されてレフトフライになってしまったと思います。」
― もしそれがスタンドインしていたらプロ野球選手になれていた?
「(松坂は)たぶん甲子園でホームランを打たれていないと思うんですよ。なので、あそこで1本でも打っておけば…(笑)」
次回の同イベントは、8月11日(土)に、同じく98年の決勝戦「横浜高校vs京都成章高校」のメンバーに加え、準決勝で敗退した豊田大谷高校の主軸で、プロ野球でも活躍した古木克明氏が参加予定。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]