高校野球、3年生は早く敗退したいと思っている!?元横浜・古木克明が激白! 98年大会から20年経った松坂世代の裏話8
甲子園史上唯一のサヨナラボーク、あの時球児は…
今年第100回を数える全国高校野球選手権大会の歴史において唯一、サヨナラボークで決着がついた試合が98年の豊田大谷と宇部商業の2回戦だ。8月11日(土)に東京・渋谷区の白寿生化学研究所本社ビルにて開催された「田中大貴と松坂世代たちが今、全てを語る!THE高校野球」イベントにおいて、この「サヨナラボーク」に話題が及んだ。
トークショーに参加した当時豊田大谷の主砲で元プロ野球選手の古木克明さんは、まさにあの試合に出場していた一人だ。宇部商業の2年生エース藤田修平選手が、延長15回裏ノーアウト満塁の場面、211球目を投じようとしたその時に、球審からの「ボーク」宣告。3時間52分に及んだ熱戦は、ボークによる押し出しサヨナラという結果であっけなく終わった。
悲劇とも語り継がれる一戦。「あの試合は甲子園に出ている球児の中でも話題になっていましたね」と、同イベント登壇者で98年夏の大会準優勝の京都成章高校OB澤井芳信さん。横浜高校の2年生でセカンドとして活躍した松本勉さんは「僕は同じ2年生という立場で、来年もあるけど先輩が引退してしまうという気持ちはすごくわかりました。ツライだろうなって」。
古木さんは「でも、大輔がそういう感じで奮起して次の年すごかったよね」と97年の神奈川県大会準決勝で暴投サヨナラ負けを喫し、そこから「平成の怪物」へと進化した松坂大輔選手の逸話を挙げた。
「絶対勝ちたい!」よりも「負けてもいい!」が本音…?
自身も高校球児だった元フジテレビ・アナウンサーの田中大貴さんが「あのサヨナラボークの瞬間に何が起きたかすぐにわかりました?」と古木さんに問いかけると、「僕ね…途中から早く終わりたくて…。夏だし、甲子園まで行ったし、一回戦勝ってるからもういいや!って気持ちがあって…。3年生はやっと遊べるぜ!っていうのがあった(笑)。延長15回までなっているから、早く終わろう。いつ終わるんだろうって。ここまできたから負けてもいいって思っていました(笑)。満足していたんです。そうしたら、僕がちょうどベンチに戻ってきたところで「ボーク」って聞こえてきて。気付いたら試合が終わっていました」と、当時の赤裸々な気持ちを吐露。さらに、「本当なら僕らのあの試合が伝説の試合になるはずだったのに、あの年はそれを上回る試合がいっぱいあって」と恨み節?も。
球史に残る名勝負にまつわる意外すぎる衝撃の告白で、会場は爆笑の渦に包まれた。
次回の同イベントは、9月17日(祝・月)に都内で実施する。
同じく98年の甲子園に出場し、新発田農業高校(新潟)で和田毅(ソフトバンク)擁する浜田高校(島根)に初戦敗退ながら、その年のドラフト3位で読売ジャイアンツに指名された加藤健さんと、鎌倉学園(神奈川)では惜しくも甲子園には届かなかったが、田中大貴さんと慶應大学野球部で同期の長田秀一郎さんがゲストとして登場。
「松坂世代たちが今、全てを語る!THE高校野球」
概要はこちら(https://lounge.dmm.com/detail/1070/)
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]