同級生が語る「松坂大輔ですら寝られなかった」 98年横浜 vs PL学園から20年の裏話
「98年 横浜 vs PL学園」と言うフレーズだけで、高校野球ファンにとってはたまらないはずだ。
あの激闘の夏から今年で20年。
自身も「松坂世代」の高校球児だった元フジテレビ・アナウンサーの田中大貴さん(兵庫・小野高校)の声掛けで、あの激闘のメンバーである常盤良太さん(横浜高校OB)と古畑和彦さん(PL学園高校OB)が集まり、当時を懐かしむ高校野球ファンを前にトークショーを行った。
常盤さん「大輔ですら寝られなかった、と言っていた」
DMMオンラインサロン「田中大貴と松坂世代たちが今、全てを語る!THE高校野球」の第一弾イベントとして実施された今回のトークショーは7月16日(祝・月)に都内で行われた。常盤さん、古畑さん共に、当時の横浜、PL学園のユニフォームを着て登場した。
「あの試合は8時半開始だったので、当日はたしか4時くらいに起床だった」と常盤さん、古畑さんが共に98年の決戦当日の朝の様子を語るところからスタート。
「前夜は9時とか10時に消灯だったのですが、まー、眠れないですよね(笑)。(松坂)大輔ですら、あまり寝られなかったと言っていた」等、当時の生々しいエピソードを情景描写を交えながら話した。
常盤さんは、試合中の感覚をこう表現しながら振り返った。
「延長に入ってから終わるまでの間、時間が過ぎて行く感覚が早かった。ただ、ベンチと3塁を往復しているだけだったような感覚。それだけ集中していたのでしょう」
楽天・平石監督代行に突然電話…
トークショーは、会場に貼られた「あの試合」のスコア、スタメン表を見ながら、当時の心境、作戦、裏話を数多く披露。
「3塁コーチの平石が、横浜・小山捕手のクセを見抜いていた」と言うエピソードが出ると、トークショーに参加していた「全く松坂世代ではない」帝京高校野球部出身の芸人・そうすけさんが携帯電話をポケットから取り出した。
「じゃあ、平石に電話して聞いてみようよ」
と当時PL学園のメンバーで、現在はプロ野球・楽天の監督代行を務める平石洋介さんにアポ無しで突然電話。
平石さんは、これからZOZOマリンスタジアムでの試合前練習に出発する直前だったが、当時のメンバーと電話で「久しぶり」等と談笑。イベント会場のファンへのメッセージとして「これからZOZOマリンへ応援来てください!」と自軍のアピールも忘れなかった。
常盤さん「京急に乗るだけで気持ち悪くなった」
これで勢いづいたのか、今度は古畑さんが当時PL学園のエースだった上重聡さん(現日本テレビ・アナウンサー)にもアポ無しで電話。今だから語れる裏話に会場のファンは頷いた。
古畑さんの携帯画面を見ながら、「へぇ~…。上重のLINEの待ち受け写真って、常盤に(決勝本塁打を)打たれた場面の写真なんだ…」と一同が驚く中、古畑さんは「上重はあの試合の全ての投球を一球一球覚えているけど、常盤へのあの一球だけ、記憶が無いと言っていた」と言うエピソードを披露。会場の中には涙を浮かべるファンもいた。
常盤さんは当時をこう振り返り、会を締めくくった。
「(横浜高校が沿線にある)京浜急行に乗るだけで、キツイ練習を思い出して気持ち悪くなるくらいだったが、それがあるから今がある」
次回は、8月11日(土)に、同じく98年の決勝戦「横浜高校vs京都成章高校」のメンバーで実施予定。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]