“ピッチングニンジャ”も唸った解説不能の魔球「逆スライダー」 MLB通算防御率4点台に現れない阪神新助っ人の異次元さ
「マネー・モレッタ」の異名が示す通り、両手の指をこすり合わせる「お金」のジェスチャーを披露するモレッタ(C)Getty Images
米球界でも異彩を放った“魔球”の持ち主がやってくる。
12月19日に阪神は、中継ぎ右腕のダウリ・モレッタと来季の選手契約を締結したと発表した。悲願のリーグ連覇と日本一奪還に向けた「課題」の一つであったブルペン強化が施された形となった。
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現在29歳のモレッタは、メジャー通算で112試合に登板。豊富な経験を持っているものの、防御率は4.17、WHIPは1.14とお世辞にも優れているというわけではない。しかしながら、そうした側面を差し引いて余りあるほどの優れた“奪三振力”が彼にはある。
オーソドックスなオーバースローから平均152キロの4シームを軸にした投球が生命線となるモレッタ。だが、要所では、利き腕の方に変化するスライダーを投じて打者を手玉に取る。この解明不能の“魔球”は、投球分析家として知られる「ピッチングニンジャ」ことロブ・フリードマン氏が自身のXで「Wrong Way Slider(間違った方向に行くスライダー)」として取り上げたことで、話題ともなった。
ただ、その「Wrong Way Slider」を用いる投球は確かな数字も残している。パイレーツで55試合に登板した23年は、58イニングで76個の奪三振を記録。率にして11.79と驚異的なアベレージを叩き出している。





