数字に囚われる“常識”に逆行した信念 連覇を手繰り寄せた神采配の理由をド軍ロバーツ監督が告白「全てが勘だ。野球を理解している人なら分かる」

タグ: , , , 2025/11/8

いかなる局面でも選手を「信じた」。そんなロバーツ采配はドジャースを勝利へと導いた(C)Getty Images

 ドラマチックな連覇だった。現地時間11月1日に幕を閉じたブルージェイズとのワールドシリーズに勝利したドジャースのそれだ。

 メジャーリーグにおいてワールドシリーズを連覇するのは、1998年から3連覇をやってのけたヤンキース以来25年ぶり。21世紀に入ってからは史上初の快挙だった。そんな偉業を成立させたのは、「多くが限界を超えていた」(クレイトン・カーショー談)という選手たちの奮闘に他ならないわけだが、チームの屋台骨となった指揮官の存在もなくてはならないファクターの一つだった。

【写真】世界一の女神たち!真美子さんら“MVP夫人3ショット”を見る

 様々な起用がピタリとハマった。とりわけ球界をあっと言わせたのは、最終第7戦で先発に抜擢したミゲル・ロハスの起用法だ。

 数字やデータだけで見れば、「ありえない」とも言える起用だった。この試合までノーヒットと精彩を欠いていた36歳のベテランだったが、ロバーツ監督は「いける」と判断。この抜擢にロハスも奮起し、なんと1点ビハインドの9回に値千金の同点弾を記録。さらに9回裏の守りでは走者の帰塁を防ぐ好守備を披露し、サヨナラ負けのピンチも防いだ。

 球史に残るであろう“神采配”を振るったロバーツ監督には、信念があった。

 現地時間11月5日に米ポッドキャスト番組『The Dan Patrick Show』に出演した53歳の熱血漢は、「本当に大変だった。とくに第7戦はね。色々な要素がかみ合わないとああいう展開にはならない」と回想。その上で、「ミゲル・ロハスの起用は一番のポイントだった」と強調し、こう証言している。

「誰もが『彼に代打を出すべきだ』と私(の采配)に疑問を抱いていたはずなんだ。データ的には他の選手の方がホームランや長打を打てる確率が高いからね。でもね、実際のところ、いきなり出ていって結果を出すのは簡単じゃない。とくにああいうシチュエーションとなるとね。だから俺はロハスを信じた。大事なのは、数字じゃないんだ。選手を信じることなんだ」

関連記事

「アスリート/セレブ」新着記事

『CoCoKARAnext』編集スタッフ・ライターを募集

CoCoKARA next オンラインショッピング

PICK UP ユメロン黒川:寝姿勢改善パッド「nobiraku」 寝ている間が伸びる時間

腰が気になる方!腰まわりの予防に、試してみませんか? 寝ている間が、ととのう時間。 nobirakuはパフォーマンス向上の為の“大人のお昼寝”にも最適!

商品を見る CoCoKARAnext
オンラインショップ

おすすめコラム