ドジャースがリーグ連覇なら27年はシーズン中止? 他球団幹部が“埋まらぬ資金差”に不満 サラリーキャップ制反対の選手会とは亀裂も
あくまでドジャースに非はないとの見解を示すパッサン記者だが、「ナショナルリーグの優勝決定シリーズの勝者によって、2027年にMLBが無事に開催されるかが決まる可能性がある」とも指摘。2026年12月1日に失効される労使協定を新たに定める際に、MLBのオーナー側がサラリーキャップ制度の導入を今まで以上に強く要求し、ロックアウトも辞さない構えであると伝えている。
ドジャースの強さが際立つ現状に不満を覚える他球団の幹部は少なくない。パッサン記者によれば、「ドジャースが年俸総額下位6球団の年俸額に匹敵する大金を補強に費やしていることについて、公の場でも、さらに私的な場でも、声高に批判してきたMLBオーナーたちは、彼らが勝ち続ければ、より激しく非難するだろう」と論じている。
ただ、選手会側はこれまでも給与が一定額に制限されるサラリーキャップ制度の導入に反発。現在も「サラリーキャップ制度が交渉のテーブルに残っている限り、話し合いの余地はない」という意向を明らかにしており、オーナー側との労使交渉が泥沼化する可能性は大いにありそうだ。
21年にはスポーツ史上最長となる232日間のロックアウトも行われたMLBだが、26年以降の話し合いはどのように進むのか。「ドジャースが四半世紀ぶりにワールドシリーズ連覇を達成すれば、数々の論拠を手にする」オーナー側と、「ドジャースが、年俸総額が4分の1しかない“平均的なチーム”に敗れたと反論できれば、財政力に関わらずチーム作りの才覚は存在するという主張できる」選手会の交渉を左右する上でも、今季のポストシーズンの行方は重要なものになりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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