ド軍は疑問も残る大型補強に動く!? 課題山積の投手陣のテコ入れではなく“守備難”も32発&112打点の遊撃手獲りに本腰か
打力は球界屈指のレベルにあるアダメス。(C)Getty Images
ポストシーズンの戦いが激化する中、米球界では、すでにオフを迎えた球団を中心に来季を見据えた補強の動きも活発化。とりわけFAイヤーとなる選手たちの動静は小さくない話題を振り撒いている。
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今オフも移籍市場の“主役”となりそうなのはドジャースだ。昨オフに大谷翔平とのスポーツ界史上最高額とも言われる10年7億ドル(約1015億円=当時のレート)の契約を筆頭に、推定総額14億ドル(約2058億円)という天文学的な規模の大型補強を展開した銀河系軍団には、さまざまな噂が飛び交っている。
現時点で獲得が囁かれているのが、今オフのFA市場の人気銘柄で、争奪戦も予想されるウィリー・アダメス(ブリュワーズ)だ。今季は打率こそ.251ながら、32本塁打、112打点、OPS.794の上々の成績をマーク。打線の中軸を任せられる強打の遊撃手だ。
今季のドジャースは春先にムーキー・ベッツを遊撃手にコンバート。新機軸を打ち出し、選手層の厚みを出そうと試みたが、頼みのベッツが6月中旬に左手を骨折して離脱。以降は35歳のミゲル・ロハスを軸になんとかやりくりしてきた。
そうした意味でも打力に定評のあるアダメスの獲得は理にはかなっている。米誌『Sports Illustrated』も今冬のFA市場を占う記事内で「今夏にトレードでアダメスを狙ったドジャースは一線級のショートストッパーが欠けている」と指摘。「両者の適正具合は明らかであり、オオタニの後払い契約による影響を考えても資金面は問題にならない」とした。