「不公平だと非難するかもしれないが…」後払い連発のドジャースは“有益”な存在 莫大な支出が球界に「利益をもたらしている」
大谷がドジャースのブランド価値を上げたのは言うまでもない(C)Getty Images
大谷翔平をはじめ球界屈指のスタープレーヤーを揃えるドジャースは、昨年のワールドシリーズ制覇に続き、2025年もその巨大な戦力を武器に頂点を目指す。今オフも巨額を投じ多くの大物選手を獲得。また、一昨年オフより話題となっている年俸の「後払い」などの手法も活用していることもあり、ドジャースの選手獲得への対応が議論の的にもなってきている。
【動画】MLB公式もクローズアップ! 大谷の妻・真美子さんのガッツポーズシーン
他球団では真似のできないやり方でチーム運営を進め、なおかつ最高の結果を得たドジャースには、今季も他球団ファンから様々な反応が挙がることはもはや想定の範囲内だ。だが、米国野球メディア『Just Baseball』では、そのドジャースがMLB全体や、ドジャース以外のファンにとっても、“有益”な存在であると声をあげている。
現地時間1月9日、同メディアは群を抜く戦力を擁し、すでに常勝軍団への道筋を描きつつある現在のドジャースを“野球界の新たな悪役”と称しながらも、多くの分野で計り知れない経済効果を生んでいると主張。その中心的存在である「日本人スター」の影響についても言及し、「オオタニの人気は、ドジャースのグローバルブランドとしての地位を高めた」「世界全体ではオオタニの活躍によりMLBの海外視聴者数は18%増加した」などと説いている。
さらに同メディアは、「批評家たちは、ドジャースの経済的優位性を不公平だと非難するかもしれないが、彼らの支出は間接的にリーグに利益をもたらしている。例えば、贅沢税のペナルティは、スポーツ全体に数百万ドルを再分配するからだ」と指摘。続けて、「ドジャースのようなスター選手が揃うチームの来訪による関心の高まりやチケットの売り上げ増加は、小規模市場のチームにも利益をもたらす」として、他球団が得るメリットも強調している。