WS制覇か、失敗か――。“金満軍団化”のドジャースにのしかかる重圧を元MLB戦士が指摘「オオタニの世界に生きている」
大谷を中心に新戦力が一気に加わったドジャース。その行く末は大きな注目を集めている。(C)Getty Images
ワールドシリーズ制覇以外は失敗――。今シーズンにドジャースに課せられたミッションはとてつもなくハードだ。
無理もない。ドジャースは今オフに大谷翔平や山本由伸をはじめ、移籍市場の人気銘柄を次々と獲得。推定総額14億ドル(約2058億円)という球界では天文学的な規模の大型補強を展開した。すでにスター軍団と言える彼らのさらなる戦力強化は、世界を驚かせるとともに、一部のファンからは妬まれもした。
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ゆえに「勝って当然」という風潮はレギュラーシーズンの開幕が迫るなかで必然的に起きている。そうした考えは現地の識者も同様に持っている。かつてレッドソックスなどでプレーしていたケビン・ミラー氏は、現地時間3月7日に公開となった米ポッドキャスト番組『The Rich Eisen Show』で「今の球界はドジャース一色だ。彼らは間違いなく勝利だけが求められる」と断言した。
一方、一部で批判を受けた過剰な投資に対しては、「私はそれが野球界にとって良いことなのかとよく聞かれるが、『もちろんだ! 野球にとって素晴らしいじゃないか』と答える」と論じたミラー氏は、こうも続けている。
「今の我々は間違いなくオオタニの世界に生きているんだ。それにドジャースはフレディ・フリーマンやムーキー・ベッツ、そのほかの素晴らしいリーダーたちがいる最高の球団だ」