「人々の命より価値があるわけではない」――ドイツ国内で広まるW杯ボイコット支持の波 トランプ米大統領に反発拡大
「私の個人的な考えでは、潜在的な脅威は、1980年代にオリンピックをボイコットした時よりも大きくなっている。だから議論をする必要があるんだ。組織として、そして社会として、私たちはタブーや境界線の設定、そして価値観を守る方法を忘れかけている。プロ選手の命、または価値ってものは、ワールドカップ開催国によって直接的、あるいは間接的に攻撃され、脅迫されている地域の無数の人々の命より価値があるわけではない」
あやふやな言葉ではなく、連盟幹部が示した明確な意義は、世論にも反響を生んでいる。ドイツの大衆紙『Bild』の行った調査によれば、仮にアメリカがグリーンランドを領有した場合の対応として、W杯をボイコットする計画の賛成派は47%と過半数を獲得。反対派は35%で、分からないとした人は18%になった。
もちろん、ボイコットを敢行すれば、ドイツ・サッカー界に暗い影を落とす可能性は大いにある。ゆえにサッカー連盟内でも反発の声は小さくないという。『Bild』によれば、匿名の幹部は「(ボイコットは)信じられないほど愚かな決断だ」と異論を唱えたという。
果たして、ドイツは最終的にW杯の切符を捨てるのか否か。言わずもがなの大国が動けば、NATO8か国をはじめとするヨーロッパ各国に影響が広まっていくのは間違いない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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