【プロ野球ドラフト】 日本ハムが「ユーチューバー」を1位指名
②ややこしい校名
駒大苫小牧高校→(進学)→駒沢大学→(中退)→苫小牧駒沢大学
出身高校はヤンキース田中将大投手の母校としても有名な「駒大苫小牧」で、大学が「苫小牧駒大」とややこしい。その経歴も複雑で一筋縄ではない。
駒大苫小牧では2年春のセンバツ甲子園に出場し、創成館戦(長崎)で3安打完封勝利をマーク。駒大に進学してリーグ戦に登板も、環境が合わず、半年で退学した。エリート街道を捨て、高校時代のチームメートも多かった苫小牧駒大に再入学した。
リーグの規定で1年間公式戦に出場できなかった。目標を見失い、精神的に苦しんだ1年の「浪人」期間で野球と向き合い、トレーニング方法を研究し、肉体改造に成功。球速が10キロアップし、今では最速155キロを誇る。ストライクをとるのに困らない多彩な変化球も武器にリーグ優勝、全国大学選手権にも出場。18、19年と2年連続で大学日本代表に選ばれるまでに成長した。
人よりも遠回りした伊藤だが「自分が考えていた(理想の)姿に近づけた」。浪人期間に学んだことがYouTube配信につながり、地元北海道球団からのドラフト1位指名にもつながった。
便利なSNSだが、度を過ぎた悪ふざけが表面化したり、イジメの温床になるなど、トラブルも多い。だが伊藤のように野球とユーチューバーの「二刀流」を成立させるアマ選手も出てきた。新時代の野球伝道師として、投げるユーチューバーに注目が集まりそうだ。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]