中日に招かれた「6人のコーチ陣」に期待したいこと 生え抜き、初加入とバランス良く配置されるか
松中氏(写真)の就任もサプライズだったが、井上新監督は落合氏の呼び戻しというカードも隠し持っていた(C)産経新聞社
中日は10月28日、来季からコーチに就任する6名を発表した。内訳は松中信彦氏(打撃)、飯山裕志氏(野手総合)、小山伸一郎氏(投手)、平田良介氏(外野守備)、小林正人氏(育成)、田島慎二氏(投手)。また、井上一樹新監督が自ら明かす形で落合英二氏の2軍監督就任を発表。1軍・2軍の振り分けはこれからのようだが、大まかな組閣の形が見えてきた。
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■飯山氏はノーマーク
今回発表されたメンバーを見ると、さまざまな経歴を持った者が集まっている。初めて中日に呼ばれた人、中日から他球団へ移籍して飛躍した人、生え抜きで活躍した人がバランスよく配置されるだろう。
松中氏に関しては既報通り。井上監督とは同じ九州出身で、以前から親交があったそう。プロでの指導者経験はロッテで1年間臨時コーチを務めたのみで、セ・リーグは現役時代通じて初のユニフォーム。卓越した打撃理論を携え、若い打者の技術向上にひと役買いたい。
飯山氏に関しては全くのノーマークで、驚いたファンも多いのではないか。現役時代は日本ハム一筋20年。主に内野の守備要員としてチームを支え続けた。引退後も日本ハムでコーチを務めていたが、今季からはプロスカウトに転身。わずか1年で現場に戻ることとなった。ちなみに、井上監督と同じ鹿児島出身だ。
小山氏は1997年ドラフト1位で中日に入団。04年に楽天に移籍してそのままコーチを務めており、来季は実に21年ぶりの古巣帰還となる。現役時代は速球投手で、楽天在籍時は投手陣のリーダーとしてリーグ優勝に貢献。コーチ就任後は涌井秀章(現中日)にシンカー、通称「こやシン」を伝授したことで知られている。