中日の「次期監督」を考える ベターは内部昇格、在野なら経験者…いっそのこと外国人招へいも?

タグ: , , , , , , 2024/9/21

 辻発彦氏も西武の出方次第では考えられるかもしれない。選手としてはプレー経験がないものの、指導者としては2期8年にわたり中日に在籍。チームや名古屋の文化は熟知している。西武の監督時代はリーグ連覇を果たし、実績は抜群だ。今年で65歳とやや高齢ではあるが、厳しさを持ちつつ選手に寄り添う姿勢は今どきの選手の気質に合うのは実証済み。所沢での再登板がないのなら、ぜひアタックしてもらいたい。

■無名でも「実務型」の外国人監督は面白い

「立浪和義」という「切り札」が無惨な結果に終わった中、後任は少なからず影響を受けてしまうだろう。ただ、影響をあまり受けなさそうな選択肢もある。ズバリ「外国人監督」だ。

 球団OBだと与田政権でコーチを務めたアロンゾ・パウエル氏が浮かぶが、指導者としては目立った成果を残せぬまま帰国。監督として戻ってくるのはいささか現実的ではないかもしれない。

 他方、近年NPBで監督を務めた人物だとアレックス・ラミレス氏がいるが、こちらはカリビアンシリーズ(2025年1〜2月に開催)に挑む日本チーム「ジャパンブリーズ」の監督に就任したため、球団との縁が薄い点を考慮しても招へいは考えにくい。

 MLBの名監督を呼ぶ案も考えられるが、果たして今の中日に何十億円規模の資金を用意できるかは疑問。ならば、日本では無名でもマイナーで成果を出している監督の方が固定観念もなく、目標に向けて邁進できるのかもしれない。かつてのトレイ・ヒルマン氏(元日本ハム監督)のような――。

 本音を言えば球団フロント、スカウティング部門を含めた抜本的な改革を行なった上で監督を選定すべきと思うが、おそらくそこまでの時間的猶予はない。現状は「井上監督・矢野ヘッドコーチ」のタッグ結成がベターか。

 いずれにしてもここから2週間程度でなんらかの結論は出るはず。中日の未来は一体誰に託されるのか、推移を見守りたい。





[文:尾張はじめ]

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