「代打の切り札」を期待される中島宏之 中日歴代レジェンドの系譜に名を連ねるか
近年こそ「代打の切り札」不足と言われる中日だが、歴史を紐解くと、12球団でも屈指の代打屋の系譜が連なっている。
まずは大島康徳。1976年にシーズン代打本塁打7本の日本記録を樹立し、いまだにこの記録は破られていない。通算代打本塁打20本は歴代2位タイ。晩年は日本ハムに移籍したため、20本のうち16本が中日でのものだ。明るいキャラクターと豪快なバッティングで「一発長打の大島くん」と親しまれた。
次に川又米利。1980年代終盤から90年代にかけて、中日の代打の切り札を担った。星野仙一監督の第1次政権の頃である。代打本塁打16本は大島と並んでセ・リーグ2位。左打席であまりにも綺麗なスイングをするため、長嶋茂雄が「ブック(教科書)」と名付けたのは今も語り草だ。
現在の中日を率いる立浪監督も、選手生活の晩年は代打として過ごした。落合博満監督時代の2006年シーズン途中から代打に回り、09年の引退まで守備に就くことはほとんどなかった。15年以上レギュラーを張っていたことで、当初は代打の準備に戸惑ったというが、徐々に適応。07年には史上2位の93度の代打起用に応え、打率.307、2本塁打をマークしている。
果たして中島は、このようなレジェンドたちのような「代打男」になれるだろうか。持ち前の勝負強さで中日の躍進に貢献したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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