「溝はできている」令和の米騒動が勃発した立浪中日に球界OBから指摘された課題とは
一方で報道などで漏れ伝わってくるチームエピソードを踏まえ、高木氏は「根は深いな」とぽつり。「(選手と首脳陣間の)溝はできている。それを埋めるには勝っていくしかないんだけど」と現在最下位と苦しむチーム状況を反映して、こういった事象にも目が向いていくと指摘。この苦境を打開するためにはチームが勝ち星をもぎ取り、一体感を高めることで解消されていくはずと見る。
また、こういった内部情報が表に出る背景には首脳陣からナインへの意思疎通がうまくいっていない可能性を指摘、光が見えてこないチーム状況も遠因にあるとした。
今季は立浪監督の肝入りで若手を積極起用しているものの、なかなか芽が出てこない。近年のドラフトで外野手重視とバランスの欠く獲得を行ってきた弊害もあり、チーム編成に影響を及ぼしているとした。
チーム強化も含め、短期的に結果が出るわけではないとしながら、同氏はファンの存在に目を配ることも求めた。
「(チームの)先を見せてやるような用兵だとか采配だとかそういうのをしてほしい」と立浪中日にメッセージを送った高木氏。
昨年に引き続き、最下位が定位置となってしまっている中日においてはファンの悲しみも深い。応援し続けているファンも納得できるような、未来予想図を今後の戦いで見せてほしいというのだ。シーズンも残り29試合、ペナント争いとは離れてしまったが、各選手の意地にも期待したいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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