4選手を戦力外の中日 「大谷並みの打球速度」加藤竜馬の野手転向は吉と出るか

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■加藤竜の打球速度は「180キロ」

 通告を受けた3人の投手のうち、加藤竜は育成契約への切り替えとなる。驚きだったのは野手への転向だ。

 東邦ガスからドラフト6位で入団するも、今季は1軍登板なし。185センチ100キロの恵まれた体格から放たれる速球は球威があったが、井上一樹新監督は2軍監督として1年間見守ってきた上で、野手としてのポテンシャルに着目。練習では両打ちで長打を連発していたそうで、「180キロ」を計測した打球速度は本物だろう。ちなみに、180キロは大谷翔平(ドジャース)並みの打球速度と言われている。

 右打ちか左打ち、どちらかに専念するとは思うが、練習を人一倍重ねた先にはチーム待望の長距離砲が誕生しているかもしれない。

 プロ入り後に投手から野手に転向した例は多く、井上新監督もそのひとり。4年目の途中に野手転向し、10年目の1999年に自身初の2ケタ本塁打を記録。チームのリーグ制覇に貢献した。現役組では川越誠司が西武時代の2019年に野手転向。強打の外野手として中日ではクリーンアップを任されるシーンもみられた。

 果たして加藤竜は先達のような道を歩めるだろうか。この秋からの動きに注目だ。





[文:尾張はじめ]

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