中田翔ら実績ある野手の“乱獲”がどう出るか 今オフのプロ野球補強診断【中日編】
中田の加入は大きい。彼を軸に中日打線が機能すれば上位進出も見えてくるだろう(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
今オフの補強はうまくいっているのか? 各チーム別で見ていきたい。今回は中日編だ。
オフの動きで印象に残るのは、実績ある野手の獲得だ。中田翔、中島宏之、上林誠知……。野球ファンなら必ず一度は聞いたことがあるだろう面々を、名古屋の地に迎え入れた。
この中で目玉的存在の中田は巨人でプレーしていたが、昨季後半から出場機会が減少。複数年契約を破棄しフリーの身になったところで、中日が即アタック。晴れて入団の運びとなった。貧打解消の切り札として期待は大きく、その打棒が遺憾なく発揮されれば上位進出の可能性が高まるだろう。
中島と上林は前所属チームから戦力外通告を受けての入団。前者は近年、代打の切り札として活躍。通算2000安打にあと18としている。中日でも持ち前の勝負強さを見せられるか。後者は2017〜19年に3年連続2ケタ本塁打を記録した長打力、強肩を活かした外野守備に定評がある。22年に右アキレス腱断裂の大怪我を負ったが、今は全快だという。キャンプからのアピール次第では一気にレギュラー奪取もあり得る。
ドラフトでは社会人ナンバーワン打者・度会隆輝(ENEOS→DeNA)の抽選に敗れたものの、外れ1位で草加勝(亜細亜大)を確保した。草加は東都大学リーグ屈指の右腕で、最速153kmの直球と多彩な変化球が武器。亜細亜大仕込みのタフなスタミナも魅力で、1年目から先発ローテーションの一角を担うかもしれない。