中日打線は藤浪晋太郎にどう立ち向かったか 「右打者不在」に疑問…今後の対策に課題残る

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 結論から言うと、藤浪は5回1失点で勝利投手の権利を持って降板。中日目線でいうと、1点に抑えられたのは相手の術中にハマってしまったと感じる。

 唯一の得点は2回、宇佐見の内野ゴロによるもの。三者凡退に終わったイニングは3回のみ。懸念された死球はなく、四球は1つのみ。樋口がプロ初安打を放つなど5本の安打を浴びせるも、常時150キロ台の速球を軸に気持ちよく投げられた印象だ。特に岡林は平凡な内野ゴロ2つと内野フライで無安打と、ノー感じだった。

 火力不足の点も気になった。無論、主砲で不動の4番・細川成也を外さざるを得ない事態に陥り、マイケル・チェイビスや山本泰寛も右打者ゆえに使えなかった(石伊雄太は15日に右手指を痛め欠場濃厚だった)。チームは13年ぶりのCS出場に向け正念場を迎え、勝負の一戦だったが、ベストメンバーで臨めなかったのは残念だ。

 試合後、井上一樹監督は「そういう投手が出てきたら、左を並べる策しかない」と話し、松中コーチは再戦があった場合も同様のオーダーを組む旨を明かしている。

「けが人を出したくない」のは当然そうだ。ただ、相手に気持ちよく投げられている以上、このまま丸腰で次戦を迎えるのはどうだろう。

 勝負事は相手を嫌がらせることが鉄則。藤浪は試合後に「(相手が)勝手に嫌がる分は好きなだけ嫌がってください」と思いを吐露。正直、舐められていると感じた。リスク回避は大事だが、リスクを取らないと勝てない戦いもある。

 早ければ2週間後、月末の横浜スタジアムで中日は藤浪と再び対峙する。このままおめおめとライバルに白星を献上し続けるのか、意地を見せるのか。オーダーを組むところから注目していきたい。

[文:尾張はじめ]

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