トランプ氏長男が支援の“ドーピング容認大会”に広まる反発 選手使用薬品に豪博士が危惧「安全に根拠ない。闇市場で流通する製品」
無論、大会関係者は安全性について「選手は決してモルモットではない。医学的プロファイリングは他に類を見ないほど厳格だ」と主張する。そしてドナルド・トランプ米大統領の長男であるジュニア氏らが支援を表明し、資金面の課題もクリアしていることを絶えず訴えている。
それでも長期的な健康不良の可能性を説くピアース博士は、こうも断じている。
「最大の懸念は、長期的な安全性について全く研究されていないことです。彼らが使用を明言している製品の多くは、誰かの台所や裏庭、ガレージで作られているものです。薬局で購入する医薬品のように、その品質が保証されているわけではないのです」
大きな反発を招き、国際問題にも発展している同大会は開催に至るのか。仮に始まったとしても、人道的な観点などから出場者や大会関係者への逆風は尽きなそうな情勢だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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