韓国20勝の“最強助っ人”がトレードでド軍の救世主に? 米メディアが説いたNPB移籍を囁かれた右腕の価値「見返りを必要としない」
しかし、鳴り物入りで飛び込んだNCダイノスで、フェッディは覚醒する。23年シーズンに29試合に先発して20勝6敗、防御率2.06、204奪三振、WHIP0.95、被打率.207と驚異的な成績を残し、「投手3冠」を達成。見事にリーグMVPにも輝き、同年のオフにはソフトバンクやオリックス、巨人の名も噂される国際的な争奪戦が繰り広げられた。
日米韓の争奪戦の末に「韓国で掴んだ成功がより良い結果に結びつくと思った」と母国復帰を決意したフェッディは、昨季にホワイトソックスと契約。そしてカージナルスに加入した今季は、15先発で、3勝(6敗)、防御率3.54、WHIP1.30とまずまずの成績に終始している。
投手陣の現状を考えれば、フェッディは駒不足を埋めうるタレントではある。「ドジャースは投手層の薄さや故障者の続出に悩まされており、復帰を待つよりも、期限前トレードで新たな投手を加えるのが現実的な解決策になる」と説く『Sports Illustrated』は、こう続けている。
「ドジャースにとっての急務は(ポストシーズンが始まる)10月までに実力ある投手を獲得することだ。もし、有望株を多く差し出す必要がなければ、アンドリュー・フリードマン編成本部長が動く可能性は十分にある。そこまでの見返りを必要としないフェッディであれば、若手有望株も失うことなく、安定した先発を加えることができる。ドジャースにとってより良い補強になるだろう」
投手としての本格復帰を始めている大谷翔平の“リハビリ”経過を考えても、先発投手のテコ入れは課題。それだけに経験値の豊富なフェッディ獲得は理にかなっているように思えるが、果たして――。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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