吉田輝星、対戦打者達のコメントとそこから見える強み
◆ビシエド(適時二塁打、右飛)
「初球の真っすぐにビックリさせられた。腕の振りが速く、リリース時の指の使い方が上手。前の方でボールを離すのでいい回転でピュッと来た。ボール球が続いても、怖がらずストライクゾーンで勝負しようと向かってくる姿勢もすばらしい。落ちる球の精度を上げれば、もっと勝負できると思う。すごく可能性を感じる投手」
◆与田監督
「素晴らしいボールを投げる。プロで何年も戦っている選手でもとらえられないボールもあった」
その10日前、吉田に5回4安打1失点と抑えこまれ、初勝利を献上した広島の打者は以下のようなコメントを残している。
◆長野(右安打、二塁打、左飛)
「セットで球を長く持ったり、早く投げたりと、落ち着き方がルーキーっぽくなかった」
◆鈴木(四球、右飛)
「指にかかったボールは見たことがないボール。真っスラをイメージしたらスピンがかかった球が来て、スピンがかかった球をイメージしたら真っスラが来る」
◆西川(三振、左飛)
「久しぶりに見ました、あんな直球のいい投手」
吉田が1軍登板した2試合とも最速は147キロ。昨年夏の甲子園で記録した150キロ超に届かず、球速はそれほどでもないが、関係者の話を総合すると①スピンがきいて真っすぐに伸びてくる直球、②カット気味に手元で変化する直球、の2種類があり、打者を幻惑させている要因だという。
セ・リーグ主力打者に、その潜在能力を認めさせた18歳。交流戦を終え、次なる対戦はパ・リーグの強力打線が相手だ。金足農エースとして全国を熱狂させた昨夏から1年。経験を糧に成長する吉田に最も似合う季節が、再びやってくる。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]