豪快ラガーマン伝説「車の下敷きで無傷事件」 ONE TEAMの結束につながった後日談とは?
豪快なラガーマンの伝説は数あれど、「車の下敷きで無傷」事件は今も語り草だ。
常人離れした浅原拓真
車にひかれたのは、トップリーグ日野に所属するFW浅原拓真(32)。日本代表で12試合に出場し、映画「トイストーリー」のキャラクター「バズ・ライトイヤー」に似ていることから、「バズ」の愛称で親しまれる人気選手。絵も得意でラグビー界の画伯とも呼ばれる多才な浅原がアクシデントに見舞われたのは2年前のことだ。
18年9月23日の深夜、東京・府中市内の路上で浅原が交通事故にあったというニュースが報じられた。事故直前まで酒を飲んで酔っぱらった浅原が、あろうことか路上に駐車中の乗用車の前で、あおむけの状態で寝てしまった。車の持ち主は、浅原の存在に気付かないまま車を発進。浅原の上を通過して腹部付近をひいた後、車を停めた。車の下敷きになっていた浅原を、現場にいたリーチ・マイケル選手をはじめ、当時所属していた東芝のチームメート数人が車を持ち上げて救出したという。
当時の写真を見ると、浅原の体は、車の整備士ばりに車体の下にもぐっている。位置的には大ケガしてもおかしくない、とんでもない場所で寝ていた。事故後、ひかれた腹部などを検査した結果、ケガはすり傷のみだったという。実際、事故から2週間後には、試合で復帰している。車にひかれても無傷?車を持ち上げた?など、一般人からすればツッコミどころ満載。あわや大事故も、なんだか笑わされてしまうラガーマンの頑丈さには、驚かされるばかりだ。