「グアルディオラは傲慢だ」名将カペッロ、美しさを追求する“ペップ流”に本音「サッカーをダメにし、イタリアから本質を消した」
しかし、百戦錬磨のイタリア人は「私はグアルディオラをリスペクトしているが、しかし彼について『傲慢だ』と考えているのも事実だ。加えて、別にこれは彼のせいだけというわけではないが、現代サッカーは彼から大きな打撃を受けてしまった」と断じている。
「ここ10年、世界中が彼のことをコピーしようとしてきた。だが、それこそがイタリア・サッカーをダメにしたと思っている。イタリアから本質を消し去ったんだ。私は何度も言い続けた。『もういい加減にするんだ! グアルディオラが持っているような選手たちを、君たちは擁していない!』と。それからは、良いプレーを見せるというのが一つのアイデアだけになってしまった。
ボールに触って、触って、触って、触って、触って、触って、触って、そして触って……。イタリア・フットボールは今、GKまでもボールとともにプレーするようになってしまった。これは悲劇的だし、多くの人々がフットボールを退屈なものとみなすようになっている。もう、ハイライトを見れば十分だとね」
最後に「なぜ90分間にわたってパス回しを見なくてはならないのだ。デュエルも競走もない横パスだらけの試合を……」とボヤいたカペッロ氏。一世を風靡し続けるグアルディオラのサッカーに対する不満は止まらない様子だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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