【女子バレー】アクバシュ新監督の改革は進んでいるか? 苦しい展開でも表情はいつも前向き “攻めたミスはオッケー”がもたらす効能
新生日本代表は「全員が成長しています」。指揮官は胸を張ってそう語る(C)Volleyball World
バレーボールの女子日本代表は7月13日、千葉で行われている「FIVBネーションズリーグ」予選ラウンド第3週の最終ブラジル戦に臨み、0-3(17-25、18-25、20-25)で敗れた。これで予選ラウンド全12試合を戦い終え、成績は9勝3敗の3位で決勝トーナメントに進むことになった。
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2028年のロサンゼルス五輪にむけて歩み出すその1年目。今年から就任したフェルハト・アクバシュ新監督は、日本の女子バレーに備わるレシーブ力の高さや攻守のスピードを買っており、その上で「若い選手たちの革新的なプレーを加えたい」と今年5月のキックオフ会見で語っていた。そうして抜擢された若き才能たちがさっそくネーションズリーグで輝きを放つ。
キャプテンでエースの石川真佑(ノヴァーラ/イタリア)の対角に入った、アウトサイドヒッターの佐藤淑乃(NECレッドロケッツ川崎)はその筆頭だ。2024-25 大同生命SVリーグ最優秀新人賞とシーズンの日本人選手最多得点の実績を引っ提げて、新生・女子日本代表のエースの座を射止めた。また佐藤のチームメートである和田由紀子も、すでに代表ではパリ五輪出場を果たしていたなか、今年からオポジットの一番手として起用されると、今や堂々とチームのトップスコアラーとして君臨している。
さらにサイドアタッカーでいえば、深澤めぐみや北窓絢音(ともにSAGA久光スプリングス)ら初選出組も、今大会では主に交代選手のカードとして力を発揮。深澤はリリーフサーバーとして務めを果たし、北窓は攻守で高いクオリティのプレーを披露している。
そして最も注目を集めているのが18歳の秋本美空(ヴィクトリーナ姫路)。元日本代表の母・大友愛ゆずりの身長185センチ、最高到達点316センチのポテンシャルを備える逸材はこのネーションズリーグがシニア代表デビュー戦でありながら、予選ラウンド第3週の韓国戦で初スタメンを飾ると、11得点をマークして勝利に貢献した。






