「全体的に消極的」7連敗で借金12の日本ハム、球団OBが攻撃面の物足りなさを指摘
7連敗と泥沼の日本ハム。新庄監督はこの苦境をどう乗り越えるのか(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
パ・リーグ5位の日本ハムは7月13日、本拠地で楽天と対戦し2-3で敗れ、7連敗となった。
試合は日本ハムの加藤貴之、楽天の岸孝之の両先発が毎回のようにランナーを出しながらも、それぞれ2失点にとどめ、2-2のまま試合は進んだ。そして迎えた9回、日本ハムは3番手に田中正義をマウンドに送るも安打と四球でランナーを出すと、小深田大翔に勝ち越し安打を許し2-3とされ、その裏の攻撃でも得点を挙げることができず、接戦を落とした。
【動画】9回無死一、二塁の好機に一走の五十幡が楽天の好守備もあり、二塁タッチアウトとなった場面
これで楽天3連戦を含め、6試合連続での1点差負け、借金は12にまで膨らんでいる。しかし、チーム防御率がパ・リーグ唯一、2点台という数字が示すように、投手陣が大崩れするわけではなく、打線が点を取り切れない場面が目立っている。現在の7連敗でのスコアは、すべて3得点以下が続いている。
白星が遠のいている現在の戦いぶりには、球団OBによる困惑のコメントが聞こえてきている。
「チャンスを『潰す』のではなく『活かせない』ように感じた」
この試合の感想をそう述べているのは、現役時、日本ハムの主力投手として活躍した岩本勉氏だ。試合終了後、YouTubeチャンネル『岩本勉チャンネル』を更新、連敗が止まらない古巣の現状について見解を語っている。
岩本氏は動画内で「日本ハムの攻撃をみて感じたこと」としてこの日の序盤の試合運びに言及。1回裏、0-1とビハインドだったものの、すぐに楽天先発の岸を攻め同点、さらに2死1・3塁とチャンスが続いた場面で「2アウトから6番の石井(一成)がバントの構えをみせた」と振り返り、状況的に「初球からでも打ちに行く場面ではなかったか」と表情を曇らせていた。ベンチからのサインの可能性もあるとしながらも「石井の積極的なバットの出し方をみたかった」と打撃姿勢の物足りなさを感じていた。