【日本ハム】今季現れたシンデレラボーイ 1軍出場なしから大ブレイクを果たした23歳外野手の来季に期待「ロマンしか感じない」
水谷は交流戦でMVPを獲得した(C)産経新聞社
2年連続最下位から2位フィニッシュと大躍進を遂げた今季の日本ハム。
開幕から様々なドラマが生まれた中で、今年大ブレイクを果たした一人に水谷瞬がいる。
昨オフに現役ドラフトでソフトバンクから加入した水谷。潜在能力の高さは多くの人々から認められながらも、プロ5年間で1軍出場なしのロマン砲の背中を押したのは、やはり新庄剛志監督だった。
春季キャンプは2軍スタート、しかし2月4日の紅白戦でいきなりホームランを放つと、その後も実戦6試合で15打数6安打2打点とアピールに成功し、キャンプ中盤から1軍に合流した。
しかしオープン戦では結果は残せず、開幕は2軍スタートに。1軍合流となったのは4月9日のソフトバンク戦。6年目にして待望のプロ初昇格を果たす。そして11日のソフトバンク戦に「6番・左翼」でプロ初スタメンに抜擢されると、1点を追う3回一死満塁の場面。相手先発、大関友久が投じた初球のチェンジアップを捉えた。プロ初ヒットが適時打となり、初打点を記録した。
その後、一度登録が抹消され、5月下旬に再昇格。そんな水谷の名が一躍広まったのが、交流戦だ。6月2日のDeNA戦で待望のプロ初アーチを記録すると、交流戦では15試合連続安打をマークするなど大爆発。出場18試合で28安打13打点3本塁打。打率は交流戦歴代最高の「.438」と驚異的な数字を残し、交流戦MVPにも輝いた。