日本ハム・「新庄監督」で負のイメージ一掃か 急浮上の理由とは
新庄伝説再びか。今季限りで退任が決まっている日本ハムの栗山英樹監督(60)の後任として球団OBの新庄剛志氏(49)が急浮上している。06年限りで引退後は野球界を離れていたが、昨年12月に現役復帰を目指し合同トライアウトに参加。最近はSNS上での日本ハム復帰をにおわせる投稿が注目を集めていた。
栗山監督の後任について16日、川村浩二球団社長兼オーナー代行は、次期監督について「まだ話せる段階ではない」としつつ「全くの白紙ではない」と水面下で後任候補の選定が進んでいることを示していた。
一方でここにきて新庄氏が急浮上している理由としては、最右翼とされる球団OBの稲葉篤紀氏が受諾に難色を示していることが大きいという。今夏の東京五輪で侍ジャパンの監督も務め金メダルを獲得。実績も十分の稲葉氏が既定路線と見られていたが、条件面での折り合いがつかず、交渉は進展していないという。
一方の新庄氏は昨年12月にトライアウト参加し日本球界復帰に意欲を見せると、最近では今月18日、自身のツイッターに「日本に戻ってきた理由がここにある」と意味深投稿。これがファンの間では「いよいよ監督ですか?」と話題を呼んでいた。
日本ハムにとっては新庄氏の招へいは大きなメリットもある。
「何といっても今季は成績の低迷もありましたが、中田が起こした同僚への暴行事件を契機に球団のイメージが急速に悪化しました。ほかにも声出し事件などもあり、いずれも10年にわたる栗山長期政権によるなれあいが根底にあると見られており、そういったムードを一掃するフレッシュな人材として新庄氏は最適といえそうです」(球界関係者)。