【日本ハム】今季2位と躍進 チームを支えた面々…今季1軍完走の選手をクローズアップ
万波も攻守にわたって存在感を示した(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
2年連続最下位からレギュラーシーズンを2位フィニッシュ。多くの選手の成長も目立った日本ハム。クライマックスシリーズではファイナルステージで王者・ソフトバンクに敗れたものの、各選手たちの熱いパフォーマンスも話題を集めた。そんな充実のシーズンを一度も登録抹消されることなく完走した選手をクローズアップしていきたい。
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【投手】
生田目翼、伊藤大海
投手では、開幕投手も務めた伊藤と生田目の2名だ。生田目はプロ6年目にして、初めて開幕1軍を勝ち取ると、段々と救援投手の中で存在感を示していく。開幕当初はビハインドの展開で登板する機会が多かったものの、転機となったのは前半戦最終のロッテ戦。5回一死一、三塁のピンチにたった1球で投ゴロ併殺打に仕留める。この試合を機に夏場以降は勝負どころの登板が増え、数々の火消しでチームを救った。
今季はキャリアハイとなる43試合に登板、1勝1敗、9ホールド、防御率3.89。150キロを超える直球、シュート、カットボール、フォークと制球も冴え、打者を抑えていった。来シーズンもブルペンの中心として期待される。
先発では伊藤が唯一の完走者となった。自身初の開幕投手を務めた今季。その開幕戦で今季初勝利を挙げると、4月も好調が続き、3・4月度には自身初の月間MVPを受賞した。
さらに6月12日の中日戦(エスコン)、7月28日の西武戦(エスコン)でシーズン2度のマダックス完封(100球以内の9回完封)を成し遂げるなど、圧巻のパフォーマンスを見せた。シーズン終盤に入っても力は衰えず、9、10月は5試合に先発し、2試合連続完封を含む3試合連続完投勝利をマークするなど、4勝1敗、防御率1.32とチームをけん引。9、10月度の月間MVPも獲得、自身初となる最多賞(14勝)、最高勝率(.737)の投手二冠に輝くなど、大きく飛躍した1年となった。
来季もエースとして、チームのリーグ優勝そして日本一に導く活躍を期待したい。