各球団を悩ませる「助っ人外国人の入国制限」の影響とは
新型コロナウイルスの猛威は今季も球界を苦しませている。緊急事態宣言の延長を受けて、プロ野球は12球団代表者会議を開き、2月中に沖縄県で予定した計10試合のオープン戦全てを、無観客の練習試合とすることを確認した。
12球団のキャンプは全て無観客として実施されている。プロ野球はファンをキャンプ地に招き入れるかどうかは、各自治体の意見を尊重して決めると表明。宮崎、沖縄の両県から、緊急事態宣言中は無観客で実施するように要請されていた。
3月以降のオープン戦は、大規模イベントの開催制限である上限5000人で実施する方針。また政府の宣言中は夜間20時以降の外出自粛が求められているため、ナイターはデーゲームに変更されるという。10都府県での宣言延長は3月7日までだが、前倒して解除されるのか、再延長されるのかは今後の感染状況次第。宣言が解除されるまでは、こうした制限がオープン戦に科せられ、宣言の行方次第では3月26日の公式戦開幕にも影響してくるかもしれない。
国内の感染拡大による開催制限が続くが、さすがに開幕日は昨年のように延期されることはなさそうな情勢ではある。それ以上に各球団、頭が痛いのが助っ人外国人の入国制限だ。
在留資格を持たない外国人の新規入国が、昨年末に停止された。ビザの発給申請も止められ、緊急事態宣言中は再開されない見込み。宣言解除後に申請しても、手続きに数日はかかる見込み。さらに入国後は14日間の隔離期間が設けられる。
現時点で入国できていない外国人は数多い。そもそも新外国人に限っては、広島のケビン・クロン内野手を除き、一人も来日できていない状況だ。時間的なことを考えれば、それらの外国人選手たちが3月26日の開幕に間に合うことは不可能とみていいだろう。