日本女子バレー新時代の船出で「フレッシュな力」の“アピール度”はどうだった? ポテンシャル秘めた“新戦力”の可能性を探る

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 また、出場時間はまだまだ短いものの、このネーションズリーグでシニア日本代表デビューを飾り、インパクトを残したのが秋本美空(ヴィクトリーナ姫路→ドレスナーSC/ドイツ)。身長185センチ、最高到達点316センチのポテンシャルを備える18歳の新星は、抜群のアタックセンスが光る。今大会では主に2枚替えで投入されてオポジットの位置でプレーすると、ファイナルラウンドでは相手の高いブロックに対して臆することなく腕を振る。ときにはコースを見極めて、ときには相手の指先を的確に狙いブロックアウトを奪うほか、高い打点からさらりとブロックをかわして得点するシーンも。“未来の大エース”は実戦を通して今、着々と経験値を積み重ねている。

 その秋本と2枚替えで同時にコートに送り出されるセッターの中川つかさ(NEC川崎)も新戦力と言える存在。日本代表には2023年度から登録されてきたが、本格的にA代表として公式戦でプレーするのは今年から。とはいえ、中学・高校・大学それにアンダーエイジカテゴリー日本代表、とあらゆる年代でタイトルを獲得してきた実績を持つ。身長159センチの小さな身体には、国際大会で培ってきた抜群の経験値が詰まっているのだ。ファイナルラウンドでは準決勝こそベンチメンバーから外れたものの、大会を通しては総じてユニフォームを着続けた。その事実に本人も当初は「びっくり。私!?という感じといいますか…」と振り返りつつ、「ですが、自分の役割を全力でまっとうしたいと考えています。もちろんコートに入りたい気持ちはありますから。そのための準備をしつつ、控えメンバーをまとめることも心がけて、そのバランスを自分の中でとりながら向き合っています」と野心をのぞかせた。

 チームとしては今回のネーションズリーグでは表彰台に立つことは叶わなかったとはいえ、準決勝を終えてリベロの小島満菜美(ソルトレイク/アメリカ)が「自分たちを成長させてくれる機会なので。次につなげたい」と力強く語ったように下を向く必要はまったくない。それは北窓や秋本、中川ら新戦力にとっても同じことが言えるだろう。のびしろしかない彼女たちが、この経験を成長につなげた姿が今から楽しみである。

[文:坂口功将]

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