「次に使える人は誰なんだという探し」阪神はなぜ前半戦を貯金「18」と独走できたのか 藤川野球を球界OBが読み解く 左翼、遊撃起用にも言及

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 この点に関しては開幕左翼の前川右京が不振に陥っていることも影響しているとしながら、藤川監督が「ゲーム勘のある人」なため、「次に使える人は誰なんだっていうような探し」と、チーム内の競争を高めるために行っているとした。

 左翼がチャレンジ枠となったのも「前川の状態の悪さというのも一つね、あるんだけど」としながら、では誰を入れるかを考えたときに「(打線)固定の強さはありながら、そこらへんは完ぺきではないというね」と逆に、がちがちに固定ではないだけに、チャレンジする下地も生まれているとした。

 またポジション別では遊撃で先の巨人戦で2打席連続弾を放った小幡竜平が存在感を示しているが、高木氏は「木浪が見れないと寂しいけどね」とコメント。

 23年の日本一では恐怖の8番打者としても存在感を示した木浪聖也の力も後半戦に向けては、必要になってくるという見方も示した。

 ほかにも投手陣においては、技巧派左腕、伊藤将司の復活が大きかったとした。

 交流戦にチーム再合流してからは先発として6試合に登板、すべてでQS、1完封を含む4勝0敗、防御率1.03と安定したパフォーマンスが光る。 

 強固な先発陣の顔ぶれの中でも疲労が目立ってきた投手もいた中で、伊藤の活躍が前半戦の粘りにつながったとした。

 迎える後半戦は26日から本拠地甲子園にDeNAを迎えて戦う。冴えまくったタクトそのままにゴールテープを切るか。藤川阪神のこれからの戦いぶりも注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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