「本当は魔の8回だけじゃない」失点重ねる巨人救援陣に球団大物OBが苦言!リリーフスペシャリストの不在を指摘
チーム防御率4・26の巨人。リリーフ陣の奮起が待たれる(C)CoCoKARAnext
現在、セ・リーグで借金生活を送る巨人は、チーム防御率が12球団唯一、4点台を記録するなど投手陣の不振が低迷の要因の1つとなっている。中でも深刻なのは、ここ6試合、8回で失点を喫している中継ぎ陣の脆弱さだ。
絶対的な守護神である大勢に繋ぐまでのセットアッパーが、終盤に打ち込まれる場面が連日のように繰り返されてきている。前カードの中日3連戦はいずれも8回裏で逆転を許し敗戦に繋がるなど「魔の8回」というフレーズが定着しつつある。
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開幕から下位に低迷する巨人が、5月からの巻き返しを図るためには、毎試合の様に8回で失点するリリーフ陣の整備が急務だ。そして球団OBからも終盤の勝負どころでマウンドに立つために何が必要なのか、痛切なまでのコメントが発せられている。
現役時、巨人に在籍し2度の最多勝に輝くなど、1980年代を代表する右腕として活躍した江川卓氏がYouTubeチャンネル『江川卓のたかされ』を5月9日に更新し、現在の巨人リリーフ陣について持論を展開した。
江川氏は「(大勢が投げる)9回までもっていけば勝ちゲーム」としながらも、現状、セットアッパーを務める投手のほとんどが、元々先発要員のピッチャーであるとして「リリーフのスペシャリストではない」と指摘。救援投手としての経験、心構えが十分ではないと述べながら「本当は魔の8回だけではない」と述べながら「魔の前の(ちょっと怖い)7回」と評し、試合後半が大きな不安要素であると主張している。