巨人とソフトバンク トレードの収支決算 秋広とリチャードの「差」は埋まるのか
リチャードの奮起が期待される(C)産経新聞社
ここまではソフトバンクが「勝ち組」と言えるかもしれません。
5月12日に成立した巨人とソフトバンクによる交換トレード。長身の左の強打者・秋広優人内野手と中継ぎ左腕の大江竜聖投手が巨人からソフトバンクへ、リチャード内野手がソフトバンクから巨人へと移籍する、話題性満点のトレードでした。
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スポーツ紙のデスクは言います。
「中でも『ロマンの塊』と呼ばれたリチャードはウエスタン・リーグで昨季まで5年連続5度目のホームランキングに輝き、3年連続4度目の打点王に輝いた。189センチ、123キロの巨体から繰り出される打球は迫力十分で、主砲・岡本和真をけがで欠き、得点力不足が課題の巨人からすれば是が非でもほしい逸材だったんです。秋広との1対1ではなく、大江もプラスしての1対2という点からも、巨人のリチャードに対する高い評価が伝わってきます。秋広や大江は1軍でもしっかり結果を残していますが、リチャードは決してそうではない。それでもその潜在能力を買ったんです」
しかし、現実は厳しいもの。秋広が博多の水に合い、「3日連続のヒーローインタビュー」と新天地で暴れる中、リチャードはチャンスを与えられながらも結果を残せず。6月12日、奇しくも古巣ソフトバンク戦でヒットエンドランのサインを見落としたことから、翌13日に2軍降格が決まりました。ここまで打率.095、2本塁打、4打点では妥当な判断と言えるでしょう。前述のデスクはこう続けるのです。
「阿部監督はそれでも粘り強くリチャードの才能が開花するのを待ったと思います。凡打ならしょうがないですが、ボーンヘッドはチーム内に与える影響も大きい。そこはしっかりと厳しさを見せた形です」






