3位DeNAにも敗れ4連敗 巨人を苦しめる〝守護神問題〟注目集める「選手の名前」
菅野は今季ここまで2勝5敗の成績となっている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
巨人は11日のDeNA戦(東京ドーム)に2ー4と敗れ4連敗。3位争いを繰り広げるDeNAに3差、借金2と苦しい戦いが続いている。
試合は投手戦、ともに左腕の横川凱、DeNA・東克樹の好投で7回終了時まで1-1と緊迫感あるゲームが続いた。ただ巨人は8回にベテラン長野久義の4号ソロが飛び出し、2-1と勝ち越しに成功。このまま連敗ストップなるかと思われたが、9回に登板した左腕、中川皓太が粘れない。一死一塁から相手主砲、牧秀悟に痛恨の逆転19号2ランを浴びた。続く3番手の菊地大稀も大田泰示に3号ソロを浴び、傷口を拡げた。
【動画】痛っ!1点リードの9回一死一塁、中川が相手主砲、牧に逆転2ランを浴びた場面
これで前カードの阪神戦から3試合連続で逆転負けとなった。9回を任されている中川は今月4日の広島戦(マツダ)でも3-2と1点リードで迎えた9回に集中打を浴びて、敗戦投手となっている。これで今季3敗目と苦しい登板が続いている。
背景には絶対守護神、大勢の不在がチームにとって重くのしかかかっていることも大きいようだ。
今春のWBCにも出場した剛腕右腕は、6月30日に右上肢のコンディション不良で登録抹消中。現在ファームで調整を進めるが、具体的な復帰スケジュールは見通せず、終盤の投手起用の不安定さにつながっている。
中川も昨年は腰痛のため、1年間登板なし。今季は5月中旬に一軍に復帰後は大勢につなぐ「8回の男」としてしっかり機能していたが、大勢離脱後は代役守護神の座を務める。ただ、ブランクもあることで肉体的にも精神的にも負担のかかる守護神の座をどこまで務められるかは未知数となっている。
そこで注目を集めるのは菅野智之の存在にもある。今季は開幕投手を託されながら、コンディション不良で回避。最近は先発として登板しながらも今月8日の阪神戦(東京ドーム)では3回途中5失点KOと苦しい投球内容が続いている。