巨人のドラフト1位は奥川より森下で行くべきだった?「小ぶりなドラ1」に満足できないG党の嘆き
別の40代G党は言います。
「昨年のドラフト前には、巨人ファン同士で1位を大船渡の佐々木で行くべきか、星稜の奥川で行くべきか、論争になったものです。ロマンの佐々木か、即戦力の奥川か。でも、ピチピチの二人の高校生に夢中になっている間、こんなスケールのデカい大卒ドラ1をスルーしてしまった。そこは素直に我々も反省すべきだと思うんです」
そして、こう続けるのです。
「確かに巨人は本命のドラ1を抽選で外しまくっているのも問題なのですが、ここのところ1位の選手が『小ぶり』なのが気になります。この10年、これぞドラ1といえるのは、澤村と菅野と岡本ぐらい。後は正直、2位でも獲れたんじゃないかと思える選手ばかりですよ。80年代だったら原、槙原に斎藤、桑田…。90年代以降でも松井、由伸、上原、阿部、内海、坂本、長野…。スケールの大きいスター選手を獲ってきた伝統が途絶えてしまうのが、どうにもやりきれません」
在京スポーツ紙の記者は冷静に現状を分析します。
「今の巨人ファンは心のどこかで、『1位は大卒の即戦力より高卒の有名人で行くべきだ』と考えている。去年、佐々木や奥川の大抽選を回避して森下に行っていたら、おそらく『弱腰』『腑抜け』『置きに行くな』と大ブーイングだったでしょう。注目される球団ゆえに、競合覚悟で高校野球のスターへと行かざるを得ない部分もあるんじゃないでしょうか」
常にメディアの眼が光る人気チームだけに、昨秋のカープのような「名より実を取る」ドラフトがやりにくいという事情があると指摘するのです。
「巨人のドラ1が小ぶり」なのはここ数年の傾向として認めざるを得ませんが、一方で18年6位の戸郷、15年7位の中川ら、下位指名から好投手を輩出しているのもまた、事実です。
どうしても隣の芝は青く見えてしまうもの。まずは近い将来に実現する「森下対巨人打線」でプロの怖さをたっぷりと植え付けてほしいのですが…。
前述の20代巨人ファンは、自虐的にこう苦笑します。
「多分、抑えられちゃうんじゃないかな。伝統的に、ウチは初物に弱いんでね…」
対決の瞬間を心待ちにしたいものです。
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