巨人ファンが嘆く2大失速原因 「中田入団」「6点リードで坂本交代」は避けられなかったのか
そして「9・5」。甲子園での阪神戦でした。6回までに6点の大量リードを奪った巨人は坂本勇人を下げて、遊撃手に若林晃弘を起用します。ところが若林の守備の乱れから、阪神は4点をマークし、2点差に追い上げます。そして若林を一塁に回して起用した広岡大志が、今度は悪送球で同点に追いつかれ、まさかのドロー。勝ちを逃し、泥沼にハマるきっかけとなった試合です。
6点差で主力の坂本をベンチに引っ込める-そこに油断はなかったのか。
ファンの怒りももっともですが、前述の記者は冷静に分析します。
「坂本は東京五輪でもフル稼働して金メダル獲得に貢献するなど、夏場の疲れからコンディションが万全ではなかったというのが当時の見解です。6点差ならば『ご苦労さん。きょうは十分だ』という原監督の判断はそんなに批判されるものではない。しかし、若林と広岡があまりにふがいなかった。本来なら『勇人さん、僕らに任せて下さい』と意気に感じて頑張らなきゃいけない場面なのに…」
勝負事に「たられば」は厳禁。しかし、もし中田が来なかったら、もしあの時に坂本をそのまま起用していたら-と考えると、今シーズンの大きなターニングポイントになったことは間違いありません。
6日からはCS第1ステージが始まります。晩秋の短期決戦は活躍のインパクトも十分。シーズンのマイナスを一気にプラスにできるまたとないチャンスです。
中田や若林や広岡に、名誉挽回の機会は果たしてやってくるのでしょうか。崖っぷちの戦い、しっかり見届けたいものです。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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