「課題が多すぎる」巨人泥沼5連敗 球界OBから指摘されたチーム浮上の「鍵を握る男」
広島戦では初球先頭打者アーチも放ったオコエ。(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
V奪回を目指す巨人が苦しんでいる。3カードを消化し、3勝6敗の借金3、泥沼の5連敗と厳しい状況の中、11日からは阪神を本拠地東京ドームで迎え戦う。
15年ぶりに古巣復帰となった岡田彰布監督率いる阪神との直接対決に注目が集まる中、チーム浮上は叶うのか。苦戦する巨人には球界内からも様々な考察の声が上がっている。
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現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた野球解説者の高木豊氏は10日に更新した自身のユーチューブチャンネルで巨人の課題について言及している。
安打は放ちながら、つながらない打線がクローズアップされているが、高木氏はこの点について「ただ打てないだけではなく、課題が多すぎる」と指摘。出塁しても、次打者が簡単に初球を打ち上げてしまったりなど、不用意な姿も目立つとした。
さらに注目したのは5連敗中の得点圏打率の低さだった。26打数2安打、40安打をマークしながら得点はわずか7となっている。得点圏打率が・077と1割以下となっていることで足りない点に関しては「走塁」と指摘。開幕後チームの盗塁は未だ「0」となっていることで「接戦をものにする原野球ができていない」と見る。
首位のヤクルトはチーム打率・168と低い中、盗塁は「12」を記録。塁に出たら積極的に足を使い、得点に結びつけていることがわかる。