これでは勝てない 首位阪神にスイープ食らった巨人でささやかれる「記録に現れないミス」とは
守備の貢献は知られている吉川(C)Getty Images
巨人は28日の阪神戦(甲子園)に1-4と敗れ、このカード3連敗。カード前まで3カード連続勝ち越しとチーム状態を上げてきた中、首位の阪神に完全に力負けとなった。
この日も最近のウイークポイントとなっている「魔の7回」に失点を許した。7回先頭の秋広優人が甲子園1号となる同点の4号ソロを放った直後。7回裏、無死一塁から捕手・大城卓三が才木浩人の犠打を二塁悪送球。ピンチを拡げ、中継ぎ陣がノイジー、大山につかまった。この回だけで3失点。このカード3試合とも6回までは1点差以内と先発が粘るも、7回に複数失点となる悪循環が続いている。失点に直結するプレーとなった大城は「自分のミスです」と猛省、3連敗を喫した原監督は「今日より明日という形で戦っていく」と前を見据えた。
【動画】7回に才木から放った秋広の甲子園初となる4号ソロアーチ
大城の悪送球から3点を失った7回の攻防がクローズアップされた試合となったが、拙攻も響いた。阪神先発の才木を打ちあぐね、この日は5回まで投手の松井颯が放った1安打のみ。
チャンスらしいチャンスが生まれたのは6回だ。一死後、代打で出た中山礼都が四球でつなぎ、ようやく一死一塁の形を作るも1番打者の吉川尚輝は簡単に中飛を打ち上げてしまう。以前から好機で淡泊な打撃となる吉川の課題ともされているが、この日も要所で結果を示すことができなかった。