胸ワクが止まらない! 巨人の熾烈すぎる外野争いで一歩リードの新人と多士済々な面々の“現序列”を見る
異国の地でスケールの大きさを示したのが、21歳の秋広優人だった。球団の創立90周年事業と台湾の新球場開場を祝う一環として、チームは3月頭に台湾遠征を行った。そして2日、台湾・中信ブラザーズとの一戦で3本の適時打の固め打ち。お立ち台で「我愛台湾!」と何度も絶叫し、地元ファンを熱狂の渦に巻き込んだ。
そこに実績十分なベテランの丸佳浩、長野久義が控える。さらに13日には梶谷隆幸、重信慎之介の2人が1軍に合流。すると梶谷は早速右越えの1号ソロを放てば、重信は8回満塁で決勝点となる逆転2点タイムリーを中前へと運んだ。混沌の外野手争いが、ますます激しさを増す結果となったのだ。
3月29日の阪神との開幕戦。東京ドームの中堅を、左翼を守っているのは果たして誰なのだろうか。阿部慎之助監督は就任来、特に外野に関しては「レギュラーは一人もいない」と激しい競争をうながしてきた。次々と新たな可能性が提示され、胸をワクワクさせる巨人ファンも多いだろうが、誰よりもこの状況を待ち望んでいたのは指揮官その人であることは疑いようがない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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